こんにちは、Ryoです。
自分はSIer企業->SIer企業、そしてSIer企業->外資系コンサルファームと2度の転職をしてきましたが、1度目の転職ではスキルアップを目的にしてコンサルファームへ転職できるようになるだけの経験をさせていただき、2度目の転職では収入アップとキャリアアップを目的にして順調に昇進して毎年、約100万円程度年収を上げることができました。
その時の経験を振り返り、キャリアアップや年収アップを目的に同業種の別会社に転職した場合、転職直後の職場で意識するポイントを紹介させていただきます。
特にSE->ITコンサルタントといった同業種でより上流の業務を行っている企業へ転職を考えている方に向けた内容となっています。
転職直後の職場で意識することはずばり、成果を出すことです。
・・・え、当たり前じゃんと思いますよねw
正確には成果が出せるポジションで全力を尽くすということなのですが、順を追って説明させていただきます。
あなたは値踏みされている
まず大前提として、第2新卒や未経験採用といったケースを除き、同業種の別会社へ転職した場合、あなたの価値を値踏みされているという事実を認識する必要があります。
例えば、自分の職場に新しいメンバーが転職してきたとして、前職ではこういう経験をしていました、こういうポジションでの成果を期待して採用したといった情報が出回ります。
そうすると当然、この人が入るとこういうところが楽になるといった期待を少なからずすることになるかと思います。ましてや、同じプロジェクトに参画されたりすると具体的な業務タスクが見えている分、このタスクを任せられるから負荷が減るといったより具体的な期待をすることになるかと思います。
こういった目が当然、自分にも向けられていることになります。
1度悪い評価がつくと挽回が難しい
そんな環境で仕事をしていくわけですが、ここでもう1つポイントとなってくるのは、あなたにはその会社での実績がないということです。
新しく入った会社なのですから、当然ですよね。ということは、言い換えれば転職後の最初の仕事の実績がその会社でのあなたの実績となってしまうのです。
なので、最初の仕事で失敗してしまうと仕事ができないという評価がついてしまい、最悪、次の仕事や希望しているようなプロジェクトに参画できないという状態に陥ってしまいます。こうなってしまうと自分の力だけで挽回することが難しくなってしまいます。
余談ですが、自分がいたコンサルファームで上長と面談したときに1度目の失敗は許されるけど、2回連続で失敗したらかなりやばいといった話を聞いた記憶があります。
その会社ではプロジェクトマネージャと面談を行い、稼働中またはこれから稼働するプロジェクトに参画していくのですが、その際に直前のプロジェクトでの評価や参画期間といった情報も当然、確認されます。
成果が出ないと容赦なくプロジェクトからリリースされることも多い環境ですので、そういった悪い評価が積み重なっていくとそもそも面談の候補にも挙がらなくなり、居場所がどんどんなくなってしまうことになります。
最初はチャレンジが50%未満のポジションで全力を尽くす
ということで、転職直後の仕事で成果を出すことが重要になってくるのですが、最初はこれまでの経験で対応できるタスクやポジションに対して全力を尽くし、とにかく成果を出すことをお勧めします。チャレンジタスクは多くても50%程度までである程度、成果を出す方法がイメージできると良いです。
もちろん、何等かの理由をもって転職をしているわけですから、新しい職場ではこういうことをやってみたいといった何等かの希望や目標があると思います。例えば、SEからコンサルタントに転職する方だと「自分は設計や開発ではなく業務がやりたい」といったことをおっしゃっている方も多かったと思います。
(あえて業務というあいまいな表現を使いました。こういう表現をされる方は「業務」の具体的な内容やそこにたどり着くまでのイメージができていないケースが多いという印象があります。。)
でも冷静に考えてみてください。これまで開発や設計しかやったことない方にソリューション提案といったタスクが割り振られたとしてうまく対応することができるでしょうか?
ましてや、新しい環境に所属したばかりで、「困ったときに誰に何を聞いたらいいか」や「社内リソースの使い方や資料の探し方」といったこともわからない状態なのですから、この状態でまったく未経験のタスクにチャレンジして成果を出すことはかなり難しいと思います。
また、会社側も経験をもとにあなたに実力を発揮してほしいポジションがあるから採用しているわけですし、最初はある程度、経験が活かせるポジションにアサインされるはずです。
こういう時に「自分の希望しているポジション、やりたいことじゃない」とか、「これだと前の会社とやっていることが同じじゃないか」とかふてくされるのではなく、とにかくどんなタスクであっても最初は全力で成果を出すことに注力すべきだと考えています。
成果を出すことで希望のポジションにつくチャンスがうまれる
あなたが希望している提案や企画といった華やかなポジションはみんなが希望しているポジションになります。当然ながらエースや実力者からアサインされていきます。そういった実力者達はどんなタスクでも当然のように成果を出していきます。
逆に「自分の希望しているポジション、やりたいことじゃない」とふてくされている人がその仕事で成果を出しているケースを見たことはありませんでした。そういう人達が希望しているポジションについても成果は出ず、「未経験だから無理だ。できないのは仕方ない」といった感じで同じようにふてくされてました(そもそも、成果が出てないので希望しているポジションにつけることがかなりレアケースでしたが。。。)
総じて、キャリアアップや年収アップを考えて転職をした場合、あなたが望んでいるポジションで求められるスキルや能力は高いことが多いです。そういったポジションにつくためには自分自身の実力とそれを証明する実績が必要となります。
前述のとおり、企業もあなたに成果を出してほしいからあなたを採用しています。なので、最初はある程度成果が出しやすいタスクやポジションに割り当てられる、または提案されることが多いと思います。
そんな時に「やりたいことと違う」とふてくされるのではなく、むしろこれまでの経験というアドバンテージを活かして全力で成果を出し、その会社での居場所と実績をつくっていくことが、結果として、キャリアアップや年収アップへの近道になるのです。