世の中は副業時代。
副業を解禁する企業がどんどん増えたり、厚生労働省により展開されている「モデル就業規則」からも副業禁止の文言が消えて新たに「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が提示されたりと、国が副業を推奨している現代。
そんな時代背景もありこれから副業を考えている人やすでに始めている人も多いのではないでしょうか。
- 会社員の給与もほとんど上がらないし、業績も不安だし今から収入源を増やしてみようかな
- お小遣いが月5万円増えると飲みに行けたり趣味に使えたりするのにな
- 上司と顔をあわせるのも嫌だし副業で会社員以上の収入を得て会社を辞めてやる
でも少し待ってください。収入には2種類あり、副業を始める前にそれぞれのポイントをおさえておく必要があります。今回はこの収入の種類について説明していきます。
ストック型の収入とフロー型の収入
収入にはフロー型とストック型の2種類があります。
■フロー型収入の特徴
働いたら働いた分だけ収入が得られるのがフロー型の収入です。アルバイトや会社員の給与はこちらになります。時給や残業代といった仕組みにより働いた時間によってその月に得られる収入の金額が大きくなっていきます。
- 即金性が高い(働いてから収入を得るまでの時間が短い)
- 働いた分だけ収入を得れる
- 働かないと収入が得られない
■ストック型収入の特徴
自分が働かなくても収入が発生する仕組みを作りそこから収入を得るのがストック型の収入です。ブログやYoutubeによる収入、アプリを作って販売するといった収入の得かたがこちらになります。
- 即金性が低い(働いてから収入を得るまでに時間がかかる)
- 働いても確実に収入を得られるわけではない
- 仕組みを作るまでがとても大変だが、一度仕組みを作るとしばらくは限りなく少ない労働時間でも収入を得ることができる
フロー型収入とストック型収入はどちらが優れているというわけではないので、目的に応じてどちらの収入を得るかを選択していく必要があります。
フロー型収入が向いている人
- とりあえず副業を始めてみたい人
- 目標としている収入額が低い(月1~5万円)
という方はフロー型収入が良いです。収入が得られる可能性が高いのでとりあえず副業を始めてみたい人も収入を得るという結果と達成感を得やすいですし、月数万円という少額を稼ぐことを目標としている方はフロー型収入を得る副業を選択する方が良いです。
あわせて自分のスキルを積み上げていくことができる副業をお勧めします。
勉強しつつプログラミングやブログのライティング、Webプログラミングといった案件を受注するといった、収入を稼ぎつつスキルアップも図っていける選択肢がお勧めです。
目標額的にもそこまで単価にこだわる必要はないですし、働く過程でスキルアップすることで「同じ収入を得るために働く時間を減らす」、「働く時間は同じでも単価を上げて収入アップを狙う」、「副業で得たスキルを本業で活かす」といったことも期待できます。
ストック型収入が向いている人
- やってみたいことがある人
- 目標としている収入額が高い
という方はストック型収入が良いです。目標としている収入額が50万円とか100万円とかになってくると、本業ありきの副業ではどうしても自分の時間が足りなくなってきます。
稼ぐの仕組みを作って外注化する、ブログやYoutubeでの広告収入を狙う、といったように初めからストック型の収入を得られる副業を選んでいく必要があります。
また、「どうしてもブログが書いてみたい」、「Youtuberに強いあこがれがあり自分もやってみたい」といったようにやりたいことがある場合は、収入の種類にかかわらずチャレンジすることをお勧めします。
副業にアルバイトを選ぶことはありなのか?
「副業にアルバイトを選ぶのはナンセンスだ」、「労働収入に労働収入を重ねても意味がない。副業は事業収入にすべきだ」といった意見をよく聞きます。
自分も副業をするなら、
- 税制面で有利
- 自分で事業をコントロールすることができる
- アルバイトで収入を増やすくらいなら本業の収入アップを狙った方が将来性がある
というといった理由で「事業収入」にすべきだと考えています。ただ、人によっては副業にアルバイトを選択することもありなのかなと思ってます。
まず、アルバイトの特徴として、
- 作業が指示されるので何をするかを考える必要がない
- スキルや経験がなくてもできる
- 働いた時間×時給を確実に得ることができる
といったように、即金性、確実性が高く収入を得るためのハードル、ストレスがかなり低いという特徴があります。これは、「収入は得たいけど努力もしたくない」、「借金がありどうしても収入を得なくてはならない」といった場合、アルバイトは目的を達成するための選択肢の1つになると考えられます。
どうしてもお金が必要な状況なのであれば、スキルだの将来性とか言ってられないです。
ただ、アルバイトは住民税の支払方法を選ぶことができないので会社に副業をしていることがバレるリスクがあります。ここでは詳しい説明をしませんが、アルバイトの収入に対する住民税は会社からまとめて徴収されることになるので、住民税の額で副業をしていることがバレる可能性がある点は注意が必要です。
まとめ
収入の種類には、
- 働いたら分だけ収入を得られるフロー型収入
- 自分が働かなくても収入を得られる仕組みを作って収入を得るストック型収入
の2種類があります。
フロー型収入とストック型収入はあくまで方法の話で優劣や正解があるわけではありませんので、自分の目的に応じてどちらの収入を得るかを選択していくことが大切です。
収入の種類とあわせて副業についても触れてきましたが、会社員としての本業で安定した収入がある時点で副業にチャレンジすることのリスクは限りなく低いです。仮に副業で収入を得られなかったとしても生活が破綻することはなく、スキルや経験が積みあがっていくというメリットがあります。
「現状が理想の状態だ」、「自分は本業にコミットしているので本業での収入をガンガン上げていくんだ」といった方であれば別ですが、副業に興味があるが始めるかどうか悩んでいるという方であれば、上記の理由により限りなくリスクは低いので今すぐに行動をすることをお勧めします。
但し、副業に熱中しすぎて本業に支障が出ないように十分注意してくださいねw